「貨幣とは何か詳しく知りたい」
「現代社会でお金はどんな役割があるんだろう」
今回はこんなお悩みを解決します。
経済学を学んでいると「貨幣」という言葉がよく出てきます。
資本主義社会では、貨幣はとても重要な役目を果たしているからです。
「貨幣」とはよく聞く言葉でありながら、具体的に何か説明するのはなかなか難しいですよね。
それでは、具体的に「貨幣」とは何なのでしょうか?
貨幣には主に3つの機能があるので、それがわかると社会の構造が見えてきます。
✔︎本記事の内容
- 貨幣とは何か詳しくわかる
- 貨幣には主に3つの機能があり、それぞれの機能を理解できる
今回の記事では「貨幣」をわかりやすく説明します!
「専門用語もわかりやすく解説しています。」
貨幣とは何か?
結論、貨幣とは 現金+預金(貯金)のことです。
日常的に言えば、お金ということです。
経済学では、財とサービスの取引手段として使われるものをお金ではなく、貨幣と言ったりします。
貨幣がなかった大昔は、物々交換をすることで社会が成り立っていました。
貨幣とは、 現金+預金(貯金)のことを言います。
財とは
モノや商品といった目に見える形のあるものを言います。
パン、お米、車、洋服、靴など
サービスとは
サービスとは、目には見えない無形のものを言います。
サービス業という言葉があるように、サービスを提供する産業をサービス業と言います。
旅行会社、ホテル業など
貨幣の3つの機能
マクロ経済学の視点から見ると、貨幣には主に3つの機能があると言われています。
- 交換仲介機能
- 価値尺度機能
- 価値保存機能
この3つの機能がわかると、貨幣が社会の中でどういった役割を果たしているのかイメージができるようになります。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
①交換仲介機能
1つ目は、交換仲介機能です。
簡単に説明すると、モノを購入できたり、給料を受け取ることです。
当たり前ですが、モノを購入するときに、買い手はお金を支払って、売り手はモノを渡します。
知らぬ間に、モノとお金を交換することで、取引が成立しています。
給料を受け取るときも考えてみましょう。
働いた報酬は、給料として受け取ります。このとき、働いた対価にお金をもらうことで成立しています。
✔︎具体例
例えば、Aさんがお肉を買いたくて、スーパーに行ったとします。
Aさんの職業は学校の先生です。お肉が欲しいからといって「スーパーで勉強を教えてあげる」と言ってもお肉は買えませんよね。
お金を稼いで、お金を支払うことでお肉を買うことができます。
これが交換仲介機能です。
交換仲介機能とは、あるものとあるものを交換するときに貨幣を使うことを言います。
②価値尺度機能
2つ目は、価値尺度機能です。
簡単に説明すると「モノの価値がわかる」ということです。
モノに値段があるから、モノの価値がわかります。
✔︎具体例
例えば、スーパーに行って買い物をしたとします。
そこで値段が書いてなかったらどうでしょうか?
モノの価値がわかりませんね。店員さんが欲しいモノを持って「お米が欲しいからこのパンと交換して欲しい」と物々交換をする必要が出てきます。
1kgのお米と1個のパンの交換が成立しても、実際のモノの価値がわからないですし、統一できていませんよね。
お金が存在することで、売り手はそれに見合った値段を表示して、買い手がその額に相応しい価値と思えば、支払って購入できます。
これが価値尺度機能ということです。
価値尺度機能とは、モノの価値がわかることです。
③価値保存機能
3つ目の機能は、価値保存機能です。
簡単に説明すると、価値を保存できて腐らないということです。
もしも貨幣が腐ってしまったらどういったことが起こりますか?
せっかく働いて貯めたお金が食品のように腐って保存ができなかったら、貨幣そのものの価値が下がってしまいます。
✔︎具体例
例えば、りんごを収穫時の新鮮な状態ではずっと保存できませんよね。
それとは別に、1000円札は保存しておいても腐らないので、価値の保存ができますよね。
もし給料がお金ではなく、フルーツの盛り合わせだと困ってしまいます。
これが価値保存機能ということです。
価値保存機能とは、価値を保存できて腐らないということです。
まとめ
経済学では、財とサービスの取引手段として使われるものを貨幣と言い、主に3つの機能があります。
- 交換仲介機能
- 価値尺度機能
- 価値保存機能
それぞれの機能を知ることで、社会の中で貨幣がどのような役目を果たしているかが見えてきます。
資本主義の現代だからこそ、貨幣が何かわかると、社会の構造がイメージできます。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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