「景気循環と経済成長について詳しく知りたい」
今回はこんなお悩みにお答えします。
景気循環や経済成長について、時々ニュースで聞きますよね。
国の景気循環や経済成長は、我々国民に直接影響することなので、重要です。
むしろ、景気循環や経済成長は我々国民のデータとも言えるでしょう。
✔︎本記事の内容
- 景気循環とは何か詳しくわかる(グラフで説明)
- 経済成長の3つの要素がわかる
- 景気循環と経済成長の違いがわかる
景気循環と経済成長の違いについて、本記事を通してお伝えします。
景気循環とは何か
景気循環とは、国民所得(GDP)の短期的な周期的変動のことを言います。
景気循環は、国民所得(GDP)の短期的な周期的変動です。
経済成長が、短期的に景気の良し悪しを決めるものではなく、長期的な傾向になります。
GDPについて詳しく知りたい方は、『GDP(国内総生産)をわかりやすく解説!【初心者でもわかる経済学】』をご覧ください。
初心者の方にもわかりやすいように、専門用語も簡単に説明しながら、GDPを解説しています。
景気循環の重要なポイントである国民所得(GDP)の短期的な周期的変動について、グラフを見ながら詳しく見ていきましょう。
【グラフで詳しく説明】国民所得(GDP)の短期的な周期的変動
まず初めに、経済学では、景気の山(一番いい状態)を好況と表し、景気の谷(一番悪い状況)を不況と表します。景気が後退すると山から谷へ。景気が回復すると谷から山へ変動します。
この図のように、山から山、谷から谷を1サイクル(1循環)と言います。
この1サイクルのような国民所得(GDP)の周期的変動が景気循環です。
「景気循環は短期的に国民所得(GDP)の変動を見るものと覚えておきましょう。」
経済成長とは何か
経済成長とは、長期的なGDPの増加率のことです。
例えば、昨年もGDPと比べ、今年のGDPはどのくらい成長したかを見ることです。
経済成長率は、労働人口増加率、資本量増加率、全要素生産性の3つの要素で決まっています。
- 労働人口増加率
- 資本量増加率
- 全要素生産性
これでは何のことかよくわからないので、ひとつひとつ説明します。
労働人口増加率
労働人口増加率は、シンプルに『業者数 × 就業時間』で表されます。
業者数 × 就業時間
例えば、100人が5時間働けば、100×5=500になりますね。
そのため、人口が減ると労働者が減るので、労働人口増加率は減ってしまいます。
資本量増加率
企業や政府(国)が持っている設備の量のことです。
つまり、資本ストックのことですね。
全要素生産性
社会情勢、技術進歩、ブランド力、気候などの生産に影響する労働と資本以外のすべての要素のことです。
経済成長には、全要素生産性の影響が一番大きいと言われています。
✔︎ブランド力
日本製品は海外の人たちからすると信頼性が高いので、日本製というだけで売れる商品もあります。
これは間違いなくブランド力が高いということです。
✔︎気候
農家や漁業では、気候の変動によって、生産量が変わってしまいます。そのため、稀な気候変動によって農産物の生産量が減ってしまっては、経済成長に影響を与えます。
経済成長は、全要素生産性の影響が一番大きい。
まとめ
景気循環とは、国民所得(GDP)の短期的な周期的変動のことを言い、1サイクルのような国民所得(GDP)の周期的変動が景気循環でしたね。
経済成長とは、長期的なGDPの増加率のことで、具体的な経済成長率は、労働人口増加率、資本量増加率、全要素生産性の3つの要素で決まっていました。
その中でも一番大きいと言われるのが『全要素生産性』で、全要素生産性とは、社会情勢、技術進歩、ブランド力、気候などの生産に影響する労働と資本以外のすべての要素のことでした。
- 景気循環とは、国民所得(GDP)の短期的な周期的変動
- 経済成長とは、長期的なGDPの増加率
ある意味で『景気循環』と『経済成長』は我々のデータであるということですね。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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