内閣とは何か? 意外と知らない内閣の役割【日本の特徴がわかる】

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今回の悩み
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「内閣とは具体的に何か知りたい」

「内閣はどんな役割を果たしているの? ニュースを見ていてもよくわからない…」

今回はこんなお悩みにお答えします!

インターネットで簡単にニュースを見れるようになったことで、これまで以上に日本で政治に関心を持つ方が増えてきています。政治を理解する上で、「内閣」は重要な役割を果たしています。
政治がわかると国がどういったものなのか見えてきます。

✔︎本記事の内容

  • 日本政治の構造がわかる

今回は「内閣」について詳しくわかりやすく解説していきます!

日本政治の構造

まず最初に、日本の政治構造を知っておくことが重要です。
日本は民主主義国家なので、民主主義について図を使って詳しく説明します。

「もう知っているよ」という方は気にせず飛ばしてご覧ください。

民主主義とは何か【図でわかりやすく説明】

民主主義の仕組み

①国民の意見
国民が政治に対して意見を持って考える。

②国民の行動(選挙)
国民が実際に行動に移し、政治に影響を与える。

③政府・政党(国会・内閣)

国民の選挙により、政党が決まる。

④政策

国民が選んだ政党から政策が生まれる。

⑤メディア

政府の政策や状況がメディアを通じて国民へ伝わる。

また①に戻り、この循環を繰り返すのが「国」の仕組みです。

この循環で「政治」は成り立ち、民主主義国家が存在します。
この図で表すと、今回のテーマである「内閣」は、③の位置付けになります。

大まかな政治・国の仕組みがわかったところで、内閣を詳しく見ていきましょう!

内閣とは

内閣とは、内閣総理大臣と国務大臣が集まった組織のことで、行政を扱う機関でもあります。
内閣の各大臣(省庁)の下には巨大な官僚組織が存在しています。

✔︎参考

内閣は、日本の行政府。首長たる内閣総理大臣およびその他の国務大臣で組織される合議制の機関である。(日本国憲法第66条)

出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/内閣_(日本)

もっとわかりやすく図を見てみましょう!

このように「内閣総理大臣」いわば国のトップがいて、数々の国務大臣で組織されているのが、「内閣」です。
これがわかると、内閣とは何か、イメージしやすいと思います。

国会の与党が内閣を組織

日本は議員内閣制なので、国会の与党が内閣を組織しています。
そのため、内閣は国会に対して責任を負うので、国会は内閣のやや上の立場です!

民主主義国家では、国民の選挙を通じて、国会議員が決まっています。
しかし、日本は国会議員の中から国会の指名で内閣総理大臣が決まっているので、国民は直接的に内閣総理大臣を選べません。
通常は内閣を組織する与党から選ばれるので、国民は選挙によってその与党を選んでいます。

日本の選挙の仕組みを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

<<【政治の仕組み】民主主義と選挙の関係を学ぼう!

内閣は行政を扱う機関

内閣は行政を扱う機関でもあります。

行政とは

法律を作る立法作用と法律を裁く司法作用を除くすべての国家作用のことです。
国家はさまざまなことをしていますが、そのほとんどが行政に属します。

✔︎国家三権

  • 立法(法律を作る)
  • 行政(立法と司法以外の国家作用)
  • 司法(法律を裁く)

これら3つが国家三権とされ、その1つに「行政」があります。

行政は国家三権の中で最も大きな組織であり、人員を要する活動を行うとされています。

内閣の役割

法律を作る立法作用と法律を裁く司法作用を除くすべての国家作用のことを行政といい、その行政を扱う機関が内閣でした。

具体的にはどのような役割を果たしているのでしょう。

✔︎具体的な役割

  • 法律の執行と国務の総理
  • 予算の作成と国会への提出
  • 外交関係の処理、条約の締結
  • 一般の行政事務 など

これらが主な役割になり、非常に広い範囲で重要な業務ばかりです。

その下で実際に行政を動かしているのは、巨大な官僚機関です。

日本は議院内閣制

世界的に見ると、日本以外にもイギリスが代表的な例になります。

✔︎議院内閣制の特徴

首相が国会の与党のトップになる場合が多く、首相は行政府だけでなく、立法府をも含めて政策が可能となっています。

ポイント

法律を作るのは、立法府である国会ですが、国会が法律を作っても行政(内閣)が執行しなければ、認められません。

日本は、国民が選挙で直接総理大臣を選んでいる訳ではありませんよね。
選挙で国民が与党を選び、国会議員の中から国会の指名で内閣総理大臣が決めっているので、内閣総理大臣は国民よりも、与党や議会に賛同してもらえるように取り組んでしまう可能性もあるのが、欠点とされています。

アメリカの大統領制

アメリカの場合、大統領が国民の選挙で直接選ばれています。
そして、大統領は行政府のリーダーではありますが、最終的に法案の賛否を決めるには議会となっています。

これらがアメリカの大統領制と日本の議院内閣制の大きな違いです。

まとめ

内閣とは、内閣総理大臣と国務大臣が集まった組織のことで、行政を扱う機関でもあり、行政は国家三権の中で最も大きな組織でした。

ポイント

国会は内閣のやや上の立場!

✔︎国会の主な役割

  • 法律の執行と国務の総理
  • 予算の作成と国会への提出
  • 外交関係の処理、条約の締結
  • 一般の行政事務 など

これらがあげられます。

日本は議院内閣制ということもあり、内閣総理大臣を国民が直接選べるわけではありません。
そのため、内閣総理大臣は国民よりも、与党や議会よりになってしまう場合もあります。

今回は以上になります!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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